微生物の力で、地球を汚さず 人々を健康にできる！

新潟生まれ新潟育ちの大野さん。子どものころから⾃然や科学が好きで、⾃然な暮らしや環境問題、人の健康ついてに興味があったという。

「子どものころ、人ってなぜ食べたものが胃に入って吸収されて成長していくんだろうとか、人ってなぜ老化して死んでいくんだろうとか、疑問に思っていました。高校時代は野球をやってたんですが、監督から“食は大切”と教えられ、食と健康に興味が湧いていました。そんな中、栄養学や食品科学という分野があることを知り、長野県の県立大学に進学しました。」

微生物の話にビビッときて大学編入

大野さんは大学で栄養学を学ぶ中、もっと知識の幅を広げたいという思いが芽生え、他の大学への編入を考え始めた。

「鹿児島大学の鮫島先生の講演を聞いたのがきっかけです。当時、焼酎学会で一番の権威がある方で、酒造りの話をされました。麹カスを使ったバイオマスの研究の話や、微生物が人の健康に寄与するといった話をされ、微生物ってすごいな、鹿児島大学ってすごいなと思いました。いくつかの大学の話も聞きに行ったのですが、一番楽しそうだった鹿児島大学に編入し、微生物について学び、人の健康に寄与する研究をしました。」

天然成分で人の健康に貢献！ 「ビッグバイオ」に運命のビビッ！

卒業後は、屋久島の高校や新潟の小学校で栄養士として務め、結婚を機に熊本へ。奥様の実家が宇土市にあるのだ。

「妻とは鹿児島大学時代に知り合いました。妻は大学卒業後、実家に戻っていたので、結婚後は妻の実家の近くで暮らそうと、新潟の仕事を辞め熊本にやってきました。熊本で職探しをする中、ハローワークで『ビッグバイオ』を見つけたときは運命を感じました。」

小さな微生物の力(バイオの力)で、大きな事を行う。大きな事を起こす。大きく役に立ちたい(ビッグ)。が組み合わさって、「ビッグバイオ」。微生物の力をさらに活用できないかと、日々アイデアを出し合い、チャレンジ精神を大切に取り組んでいる会社だ。しかも製造する製品は天然成分由来で、人の生活を健康的で豊かにものにし、⾃然も汚さない。

「“微生物”“人の健康”“環境に優しい”。ここだ！と思いました。微生物を扱っている職は他にもいくつかあったんです。その中で、環境に寄り添った製品を取り扱っている会社はここだけでした。会社の理念や製品が自分の思いとマッチしていて、『もし落とされたとしてもまたチャレンジしたい！』。それくらいの運命を感じましたね。」

宇宙船地球号の⼀員として 地球号を汚さず、⼈や動物に優しい製品を

大野さんに、惚れ込んだ会社「ビッグバイオ」での仕事について聞いてみた。

「世の中の消臭剤とかカビやぬめりを取るような製品は、化学薬品などがほとんどで、手で触れることができない製品が多いんですけど、弊社の製品は天然成分を使ってるので、万が一触れても大丈夫、環境負荷もない製品です。
会社に入ってすぐ、OEMを担当しました。転職するまで営業活動や商品企画をした事がなかったので、全てが新鮮でした。排水溝のぬめり取り製品を企画させてもらった案件は、私にとって大きな学びと刺激になりました。全国販売の商品だったのでいままでにない生産量を受注することになったんです。納期も間に合わせなくてはならないので、増産体制を話し合い、製造ラインを増やし、人員も増員。うちの会社ってここまでできるんだ、と思いましたね。いきなり会社が成長した案件でした。その製品は今、全国のイオンやドラッグストアに並んでいます。素手で触っても大丈夫、海や川に流れても環境に優しい製品が世の中に普及している・・・。とても感慨深いですね。」

その他にも、ホームセンターをはじめ、いくつものOEMを手掛けてきたそう。

「大手だったら半年から１年くらいかけて商品化するものを、弊社では早いものなら３カ月くらいで商品化することができます。営業、企画開発、製造まで一貫して行っている程よい規模の会社で、壁がなくすぐに話ができる。とにかくスピード感が違うんです。」

⾃社他社分析を行い、どのように動いたらいいなどの⾏動計画を⽴てられるようになったことは、自身にとっての大きな成⻑につながっている、と語る大野さん。

「商品化したものが実際にお客様の⼿に渡り、評価をいただいた時に、とてもやりがいを感じます。買い物中などの私⽣活でも、商品はどうやって企画されたんだろうとか考えるようになり、楽しいですね。また、これまで知らなかったりできなかった事を知ることができた時も、知識が増えるので嬉しいです。最近は、後輩の成⻑が⾒られる時にも、やりがいを感じています。」

自分が理想とする世の中を作ることができる会社と出会い、そこでの学びや経験、評価が大きなやりがいとなっている。

「結局人って、宇宙船地球の一員なので、世の中に地球を汚さないような製品が普及したらいいなと思っています。」

宇宙船地球号、何かカッコイイ。

「確か、小学校のころに習った言葉です。私たちの⼦どもたちや、孫世代がより健康で⾃然に触れられて、ずっと地球号に住める、そんな仕事を続けていきたいなと思います。」

子どもの頃に心に響いた一つの言葉「宇宙船地球号」は、大野さんの生きる道標。大野さんは立ち止まるたびに、その道標がどっちの方向を向いているのかを確かめ、歩んできたのだろう。そしてこれからも、その歩みは続く。

海、山、川、水源！ ここはアウトドア好きにとって最高のまち！

大野さんは、奥様の実家と職場、その両方にほど近い宇土市内に住んでいる。

「宇土は、海、山、川があって自然豊か。とても住みやすいまちです。私の地元、新潟の長岡市に似ているんですよね。新潟は信濃川の水が綺麗なんです。宇土には轟水源があって、そこも水が綺麗なので気に入っています。アウトドアが好きなので、休みの日は、釣りやソロキャンプ、登山に出掛けています。海にはすぐに行けるし、キャンプ場も周辺に多いエリアなので、もう私にとってバッチリの環境です！」

仕事の話をする時とはまた違った、少年のようなキラキラとした眼差しで語ってくれた。

「妻とは趣味が違うので今はひとりで釣りやキャンプを楽しんでいますが、いずれ子どもができたら、子どもと一緒にアウトドアを楽しめたらいいなと思っています。釣りもキャンプも豊かな自然や海や川があってこそ楽しめるものですよね。子どもと一緒に遊びたいと思ったら、そこらへんは守られている環境じゃないと遊べない。だから、この環境を守り、よりよいものにしていきたいと思っています。」

「子どもたちと自然の中で遊びたい」そんな思いを持っている大野さんには、釣りをする時にか必ず守っている一つのルールがあるという。

「今までこんなこと人に言ったことないんですが、釣りに行く時は必ずゴミを拾うようにしています。特に、釣り系のゴミは絶対に拾いますね。釣り場って結構ゴミが多いんです。釣り人が出すゴミも多くて・・・。釣具屋の袋が落ちてたり、絡まった釣り糸がそのままにされていたり。系が絡まった時回収できないのは仕方ない、でもいつか誰かが回収しないといけません。なので、目に付いたものは全て持ち帰っています。」

「雨ニモマケズ」

大野さんの理想とする生き方は、宮沢賢治の言葉にあった。

「丈夫な⾝体をもって、よく⾒聞をして様々な知識を得れば、いろんなことに挑戦できるし、困っている⼈がいたら、⼿を差し伸べられる。⼩さなことでも社会貢献し、負の連鎖を断てる社会や、地⽅でも活気のある社会を作っていければと思います。また、子どもや後輩たちが成⻑できるお⼿伝いをしたいと思っています。」

大野さんのしっかりとした口調から、強く、おだやかで、かしこく、優しく、貢献できる人間を目指すブレない筋がくっきりと見えた。

子ども、地球、未来を真剣に考えている仲間と共に

「⼦どもたちや、孫世代に何を残せるかー。専門的な知識はなくても大丈夫なので、自然環境が好きで、生き物や海を大切にしてくれる人、未来のことを真剣に考えている人と共に働きたいですね。微生物の可能性について常に探求し、アイデアを考えている人も多いので、会社全体として志は一つなのかなと思います。」

微生物って何？細菌とウイルスとの違いは？という、全く専門知識がない人も、入社後に勉強する環境が整っているので安心して欲しいと大野さんは語る。

「そして、意見をしっかり発言できる人を求めます。それぞれが持つ考えや意見、可能性が、会社の成長に繋がります。また、弊社には発言だけでなく、指摘もしてくれる人が多いので、自身の成長にも繋がっています。とてもいい環境です。先輩、後輩ともにいい職場の人に巡り合っています。これから入ってくる方も、共に成長し合える仲間であって欲しいですね。」