熊本にいながら、 世界をフィールドに戦える 経験と実力を積める！

コンクリート打ちっぱなしの柱に配管むき出しの天井、ブラックを基調としたスタイリッシュなオフィス。
オープンスペースには、テーブル席やカウンター席、ソファ席などがあり、素材も形もさまざまで、若い社員たちがミーティングをしたり、休憩をしたり、外部の人と商談をしたりと活気に満ち溢れていた。

ここは、急成長真っ只中のIT企業「サイバーレコード」。Amazonや楽天、Yahoo!といったECサイトの運営代行をはじめ、ネット通販コンサルティング、ふるさと納税運営代行、ホームページ制作などを行なっている。代表者は42歳と若く、250名を超える社員の平均年齢も35歳と若い。

服装や髪型なども自由な社風やカフェのようなオフィス。働きやすい職場環境や制度だけでなく、新人研修制度、キャリアサポート、勉強会やセミナーの実施など若い社員の成長サポートにも手厚い先進的な取り組みで、多方面から注目されている会社だ。

ここで働く入社2年目、24歳の東 颯汰さん。
菊陽町で生まれ育ち、熊本大学に進学。そんな東さんは、ちょっと変わった経緯で「サイバーレコード」に入社した。

「中学のころから『熊大に行くならお金は出すけど、そうじゃなかったら自分でどうにかしなさい』と親から言われ続けていたので、大学受験は熊本大学しか自分の中の選択肢はありませんでした。なので、県外に出たことはありません。」

熊本大学から「サイバーレコード」に入社。県外への選択はしなかったのを聞くと、

「実は、就活をしたことがなくて（笑）。この会社に入社を決めたのは、大学４年の12月でした。」

大学４年の12月！？と驚くと、東さんは淡々と話を進める。

合格していた大学院進学を取りやめ
「サイバーレコード」への就職を選択

「もともと大学院に進学を決めていて、学生起業しようと思っていたので、就職は考えていませんでした。

毎年12月に熊本大学工学部主催の『夢発掘ピッチコンテスト』というビジネスコンペが開催されるのですが、それにエントリーし、最終選考に選ばれたので、年末押し迫る12月26日にくまもと新都心プラザでプレゼンを行いました。

令和元年からスタートしたビジネスコンペなのですが、ずっと何かしらで起業しようと決めていたので、１年のときから毎年コンペにエントリーし続けてきて、そのプレゼンで、4年目にして最優秀賞を受賞することができました。」

大学４年の年末、大学院への進学も決まり、学生起業に向けてビジネスコンペに打ち込んでいた東さん。
何がどうなって就職することになったのか—。

「そのコンペに、弊社の代表である増田さんが審査員として参加されていたんです。そこで、増田さんから、ビジネスコンペに出したアイデアを実現可能かどうかは別として、一年ないし一年半くらい、『サイバーレコード』で社会実験をしてみて、いろいろな能力を向上させたうえで、自分でビジネスをやりたいと思ったら、その時に会社として支援するチャンスを与えることができるかもしれないという話をいただいたんです。もともと学生起業するつもりだったので、いいチャンスだと思いました。」

自分のアイデアが社会で通用し、ビジネスになるのか・・・。
大学院に進学し手探り状態で起業するよりも、企業に就職し社会や経済の渦の中で実証実験できる方が、起業への近道だと感じだ東さん。その場で大学院進学の取りやめを決意。それから約４カ月後の４月に「サイバーレコード」に入社した。

「これまで、親が決めたレールから外れることをしてこなかったので、初めて自分で人生の選択をした瞬間でした。」

自分で選択をし、
自分で責任をとる生き方

「親から与えられた熊大という選択肢に甘んじて、自分のこの先の人生はこれで決まるのか？と個人的には疑問だったので、専門は全て押さえつつ、単位も落とさず、やりたいことをやる。
そういう思いで、自分がしたいことに対してそれを求めてくれる方々と一緒にチャレンジしてきていましたが､親が期待することとズレていっていたのは気になっていました｡

大学院に行きたいなら､さらに支援していただける話もありましたが､その違和感がきっかけで自ら就職を選びました｡

自分で選択をして生きる、そして、その人生の責任は自分でとる。
これは、今では自分の生き方の指針になっています。」

自分の選択に間違いはなかった、と語る東さん。
大学で学んでいたときよりも、学ぶ速度も質も量も全く違うという。

地域発でも戦えることを実証したい！

「入社後から、営業職に就いています。『サイバーレコード』として、地方にこだわり、地域の課題解決をしたいと取り組んでいます。
価値を産まなければ継続はできない。誰に提供するのか、どこでやるのか、日本なのか世界なのかは決まっていませんが、熊本発でやる！地域発でも戦えることを、この『サイバーレコード』で実証したいと思っています。」

場所を選ばず結果を出すことへのチャレンジは、大都市の企業ではなく、熊本の企業だからこそ成せること。
大都市では得ることのできない術を、東さんはこの熊本で、「サイバーレコード」で体得している。

「大学のころ、ボランティアサークルでクラウドファンディングチームを立ち上げ、菊池市の限界集落で農業ボランティアとして活動していました。
当時は、地域のブランド化や販路開拓について意見交換などを進めていたのですが、卒業後も個人的に地域の人と関わりながら、開発した商品を2023年11月から弊社の得意分野であるふるさと納税に出品を果たすことができました。

しかし、さまざまなところに営業をしていく中では、会社が委託して支援させいていたくとしてもビジネスなので、どれだけの利益を出すことができるのか、シビアに検討し､どのように価値を知ってもらうか･買ってもらうかのハードルの高さを感じることも多くあります｡」

大学のころボランティアで活動していた頃と比べて､サイバーレコードの環境や空気感になってからは、考え方や行動、判断が変わったという。

みっちり楽しむプライベート
副業、ビジネスアイデア、大学生とのMTG

東さんのプライベートについて聞いてみた。

「休みの日は、主に３つのことに時間を費やしています。一つは仕事です。やりたい事業のことは、本務とは異なるため､時間外に効率よく調査や検証などを行っています｡あと、もともと工学部出身で、アプリケーションをつくったりプログラムを書いたりもできるので、やりたい事業のテスト用のアプリケーションをつくって実証してみたり。

最近のAIやブロックチェーンの流れに追いつけるように技術的学習等を行っており､業務委託として開発のお仕事をさせていただいたりもします｡

あとは、大学のころ、ビジネスコンペで最優秀賞を受賞したアイデアは、後輩たちが後を引き継ぎ、実現に向けて進めてくれていたり、そのほかにも、いくつもビジネスアイデアを進めているので、大学生たちから相談を持ちかけられ、ミーティングをしたり、というのが休日の過ごし方になっています。」

目をキラキラと輝かせながらプライベートの時間について語る東さん。
自分のやりたいことにとことん時間を注ぎ込んで充実しているのが伝わってきた。

24歳の若者、ちょっと詰め込み過ぎのような気もした。
「楽しいですか？」と問いかけてみる

「はい、楽しいです！」

と満面の笑み。

30歳まではがむしゃら！
“人生の1社目”をつくる！

長い人生、立ち上げる企業は１社だとは思っておらず、その時自分が提供できる価値を見つけて何度も挑戦していきたいと東さん。

「なので、30歳になるまでに、『○○といえば、東さんだよね』と言われるものを見つけられるように､自分の価値を高めたいと思っています。30までは、とにかくがむしゃらです（笑）！

そして、できるだけ早い段階で起業して、“人生の一社目”をつくりたいと思っています。」

社内イベントなども積極的に参加したり、自身で開催もしているそう。

社内には目標にする人がいっぱい！
それぞれの尊敬ポイントを吸収

「社内は壁がなく、風通しの良いワンフロア。先輩だけでなく、社長とも話しやすい環境です。社長の方針で、社内ではみんな『さん』付けなんです。役職があってもそれは変わらないので、社長のことを『増田さん』と呼んでいます。

なので、距離が近く、とても話しやすいです。」

「会話の中で、たびたび社長のことを「増田さん」と言っている東さんに違和感があったが、それはこういうことだったのか。

「社内には、目標にしている人がたくさんいて、日々吸収させてもらっています。

社長の増田さんはもちろんのこと、その他にも何名も目標にしている人がいます。営業の上長は会話の柔軟性がすごいんです。営業先でもそうですが、社内のミーティングなどでも笑いがでる会話をされます。私だと硬い雰囲気になってしまう・・・。その会話力を学ばせてもらっています。

その他にも、店舗運営も行ないオールランダーになんでもマルチにこなす先輩のスキル。若者のアイデアでも“面白い！“と話を聞き、評価してくださる顧問の方の直感的センスとか。

すごいなと思うところも持っている人がたくさんいて、それを間近で学ばせてもらえる環境があることは、自分にとってありがたく大きな成長につながっています。」

安定は会社に求める時代ではなく
個人がつくる時代

「人と関わらないと思考が暗くなると思うんです。なので、意識的に人と関わるようにしていますが、その関わる人の中でも、何か目標があって熱量を持っている人たちや、人生を楽しんでいる人たちとしっかり絡んでいきたいと思っています。」

東さんにとって人と関わるということは、常にポジティブエネルギーを満タンにしておくための“充電”なのだろう。

「何が起きるか予想もできない世の中、『安定は会社に求める時代ではなく、個人がつくる時代』だと思っています。

転職ありきで就職することも当たり前。転職するときに、自分が何で評価されていたのかを言語化できることは結構重要な指標だと思っていて、そういった考え方でいうなら、『サイバーレコード』は、自分が何で評価されて何でお金をもらっているのか、ということを学び言語化できる場所として、とてもいい会社だと思います。

私は、会社に依存せず『安定は自身でつくり、自身の内側に求める』という考えをとても大事にしています。同じ価値観を持ち、自身の価値を高めたいと思っている人には、この会社は相性がいいと思いますよ。

自身の安定をつくるためのステップアップとして一度入ってみて、合うんだったら続けてキャリアップしていく、もし私みたいにやりたいことがあれば話を聞いてくれる人はいるのでチャレンジする、ということでもいいのかなと。

熱量を持って、人生を楽しみ、自分の市場価値を高めたいと思っている、同じ価値観の仲間が増えるといいですね。」